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設備

設備メーカー対応について

設備メーカーまたは商社(以下、メーカー)に設備を発注する際、気をつけるべき点をいくつか挙げておきます。 まずはよくある勘違いですが、発注後に発生した仕様追加に対応する義務はメーカーにありません。ほとんどの場合有償で対応してくれますが、彼らには断る権利があります。無理強いをするとその権利を行使されてしまいます。 それに絡む話ですが、ときどきメーカーに高圧的な態度をされる方がいます。発注...
その他

熱と流体

不思議なことにからくりやサーボを駆使した「メカ」と、熱風や液体を扱う「熱と流体」の両方が得意な設備設計者は意外と少ないです。「メカ」の得意な設計者が熱や流体の話になると思考停止になることがある一方、「熱と流体」の得意な設計者が細かい治具設計を敬遠するのをよく見かけます。 幸いなことに私自身はデンソー時代、いろいろな新製品や新規工程を担当させてもらったおかげで両方を経験させてもらいました。両...
その他

検査機の管理について

検査機(あるいは検査ユニット)の管理方法をどうしたらよいかというご質問をお客様からときどきいただきます。今回はその管理方法を紹介します。 まず管理方法は「機能確認」と「精度確認」に分けます。 【機能確認】例えば製品寸法を検査しているユニットがあるとすると、機能確認では、規格上限NG品、規格下限NG品、OK品の3つの確認用ワークを用意します。このときのNG品は規格ぎりぎりのNG品ではな...
設備

経済流速

聞き慣れないかもしれませんが「経済流速」ということばがあります。 一般的に水や空気のような流体は、ある流速を超えると急激に管内の圧力損失が上がります。そのため流速を一定以下にする必要があります。その流速を経済流速と呼びます。その流速は流体の種類によって異なり、水の場合2m/s、空気の場合20m/sが経済流速と言われています。 また流速は、配管の入口と出口の圧力差が一定の場合、配管径を...
設備

立ち上がり苦戦時の対応

新たに設置した設備やラインが不良率や設総率(設備総合効率)で苦戦している場合の対応方法についてお話させていただいます。 まず両方の指標で苦戦している場合、不良率の対策を優先します。これが高いうちはいくら設総率対策を行っても意味がありません。 そしてこの対策は生産技術、生産課、保全課、仕上課、設備設計で構成する「チーム」で対応しなければなりません。その対応を効率よく改善をすすめるために...
その他

人生いろいろ

先日デンソー同期入社の仲良しグループ8人が集まって旧交を温めました。コロナの時期は中断していましたが、昨年から一年に1回の同期会(飲み会)を再開しています。 入社当時(1984年)、大卒新入社員だけで約500人、高卒、高専卒を合わせると約2,500人の採用がありました。その翌年はさらに増え、約3,000人が入社し、「こんな調子で人が増えたらどうなっちゃうんだろう?」と思っていたらバブルが弾...
設計ネタ

タイミングプーリの話

設計のプチネタです。 サーボモータの回転をボールねじに伝達する場合、よく使われるのがタイミングベルト(以下、ベルト)とタイミングプーリ(以下、プーリ)です。 タイミングベルト(ミスミHPより) タイミングプーリ(ミスミHPより) そのプーリからベルトが脱落しないよう取り付けるのが「ガイドフランジ」(以下、フランジ)ですが、多くの設計者は当然のように、ふたつのプーリの両側す...
書籍紹介

書籍紹介「工場長の教科書」

AmazonのHPより 以前紹介した「品質の教科書」と同じく日経BPから出版された本です(著者は異なります)。2022年6月の出版なので、比較的新しい本です。 タイトルは「工場長の」となっていますが、工場長でなくても、ものづくりに携わる方ならどなたにも役立つ本です。以下は、AmazonのHPから抜粋した目次です。ご参考まで。 【目次】 第1章 「強い工場」をつくるための工場管...
未分類

昨年を振り返って

昨年(2023年)は仕事もプライベートも大きな出来事や進展がありました。 まずは仕事ですが、古巣のデンソー様からの仕事(主に改善設計)が大幅に増えました。独立当初は馴染みの元同僚からのご注文がほとんどでしたが、お付き合いしている商社の営業の方々のご協力もあって、在職中面識のない方たちからの注文が一昨年ぐらいからじわじわ増え始めました。その後、納品内容にご満足いただいた方々が同僚にハタオリベ...
その他

設備メーカーに任せていいこと

コンサル業務の一環で自動化構想の作成支援をすることがあります。その際お客様の中には、設備内で使うロボットの選定や、コンベアのタイプ(例:ベルト式、チェーン式等)まで決めようとされる方がいます。真面目な方だなと思うし、もちろん決めてもよいのですが、いわゆるマテハン(Material Handring)機器の選定は、ある程度設備メーカーに任せてかまいません。 むしろ設備メーカーに伝えるべきは、...
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