人生いろいろ

先日デンソー同期入社の仲良しグループ8人が集まって旧交を温めました。コロナの時期は中断していましたが、昨年から一年に1回の同期会(飲み会)を再開しています。

入社当時(1984年)、大卒新入社員だけで約500人、高卒、高専卒を合わせると約2,500人の採用がありました。その翌年はさらに増え、約3,000人が入社し、「こんな調子で人が増えたらどうなっちゃうんだろう?」と思っていたらバブルが弾け、これをピークにぐっと採用が絞られました。思えば大した苦労もなく入社でき、いい時代に入社できてラッキーでした。それに比べて厳しい選抜をくぐり抜けてデンソーに入社してくる現在の新卒の人たちは本当にすごいなと思います。実際、退社直前の数年で見てきた新入社員はとても優秀で、ポテンシャルの高さを感じました。当時の私だったら絶対入社できません。

さて冒頭の仲良しグループはほぼ全員がばらばらの部署に配属され、利害関係もなかったので、今でも仲良しが続いています。しかも全員60歳を過ぎたので、役職の人はいません。院卒の人は今年65歳に達してデンソーを完全に卒業します。60歳前に関連会社の社長に就任した同期はすでに退任し、本人のことばを借りれば「プー太郎」になりました。

大半は再雇用に応じてデンソーに残っていますが、私のように会社をやめて独立している人も、私以外に2名います。ひとりはグループホーム経営をしています。もう一人は工業高校の教師に転職しました。

ほぼ同じ希望を抱き、人並みに出世を夢見てデンソーに入社した面々が、約40年経った今、それぞれ異なった人生を歩もうとしています。人生に定番のコースなど無いとあらためて感じます。人生いろいろです。

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