立ち上がり苦戦時の対応

新たに設置した設備やラインが不良率や設総率(設備総合効率)で苦戦している場合の対応方法についてお話させていただいます。

まず両方の指標で苦戦している場合、不良率の対策を優先します。これが高いうちはいくら設総率対策を行っても意味がありません。

そしてこの対策は生産技術、生産課、保全課、仕上課、設備設計で構成する「チーム」で対応しなければなりません。その対応を効率よく改善をすすめるために、一定期間毎日始業時、上記チームによるミーティングを行います。ミーティングでは、前日の状況、その日実施する作業内容の確認、作業分担の確認などを行います。また、設備の横にホワイトボードを用意し、改善内容と進捗の見える化を図ります。

また過去の知見が通用せず、泥沼状態に陥った場合、当てずっぽうに対策を実施せず、FTA(Failure Tree Analysis)等を使って、科学的かつ論理的に対策を行います。「この部分は問題ないはず」と思い込まず、サンプル数は少しでかまわないので、問題ないことのエビデンスを得るようにします。

さらに、不良や異常が発生する瞬間を肉眼で捉えることはほぼ不可能です。ビデオカメラや高速度カメラ、シーケンサのドラレコ機能は、その瞬間を捉える有効なツールです。

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