設備 仕様書作成はPDCAの”P” また設備仕様書の話で恐縮ですが、私が関わっている自動化スクールを含めていろいろな場所で、設備仕様書(以下、仕様書)の重要性を説いてます。 その重要性に気づいている方たちでも、仕様書にかける時間はさまざまで、多くの方はそれほど時間をかけていません。聞いてみると、必要最低限(と思っている内容)を盛り込んだ仕様書で済ませている方が多いです。 しかしご自身の業務を振り返ってみると、仕様書を発... 2025.02.14 設備
設備 設備メーカー対応について 設備メーカーまたは商社(以下、メーカー)に設備を発注する際、気をつけるべき点をいくつか挙げておきます。 まずはよくある勘違いですが、発注後に発生した仕様追加に対応する義務はメーカーにありません。ほとんどの場合有償で対応してくれますが、彼らには断る権利があります。無理強いをするとその権利を行使されてしまいます。 それに絡む話ですが、ときどきメーカーに高圧的な態度をされる方がいます。発注... 2024.05.25 設備
設備 経済流速 聞き慣れないかもしれませんが「経済流速」ということばがあります。 一般的に水や空気のような流体は、ある流速を超えると急激に管内の圧力損失が上がります。そのため流速を一定以下にする必要があります。その流速を経済流速と呼びます。その流速は流体の種類によって異なり、水の場合2m/s、空気の場合20m/sが経済流速と言われています。 また流速は、配管の入口と出口の圧力差が一定の場合、配管径を... 2024.04.14 設備
設備 立ち上がり苦戦時の対応 新たに設置した設備やラインが不良率や設総率(設備総合効率)で苦戦している場合の対応方法についてお話させていただいます。 まず両方の指標で苦戦している場合、不良率の対策を優先します。これが高いうちはいくら設総率対策を行っても意味がありません。 そしてこの対策は生産技術、生産課、保全課、仕上課、設備設計で構成する「チーム」で対応しなければなりません。その対応を効率よく改善をすすめるために... 2024.03.27 設備
設備 ハイサイクル化の進め方 マシンタイムを短縮することを、デンソーでは「ハイサイクル化」と呼んでいました。この進め方についてもセオリーがあります。優先順位は次のとおりです。 正味加工時間の短縮まずはじめに考えるべきは正味の加工時間(以下、加工時間)の短縮です。例えば目標サイクルタイムが10秒で加工時間が12秒なら、なんとか頑張って、8秒未満を狙いたいものです。そうすると、1個流しが可能になるからです。「いや、そんな... 2023.03.10 設備
設備 設備仕様書は誰がつくる? デンソー在職中、設備メーカーから見積を取得するための設備仕様書(以下、仕様書)は自社で作成していました。それが当たり前で、他社でも当然そうしていると信じて疑ってなかったのですが、デンソー退職後、この仕事を始めていろいろな会社の方から話を伺うと、必ずしもそうではないことを知って驚きました。 つまり一部の会社では、仕様書は自社で作成するものではなく、設備メーカー(あるいは間に入る商社)が作成し... 2023.01.12 設備
設備 部品の使い分けでコストダウン 精密機器メーカー大手のTHKから販売されている「アクチュエータ/コンパクトシリーズ」という商品があります。LMブロックとボールねじナットが一体構造となったもので、これにサーボモータを取り付けて、サーボアクチュエータとして設備に組み込みます。このラインナップのSKRという型式は内部にグリースが封入されているため、ハイサイクル、長時間の過酷な使用に耐える最高級機種です。 この型式を使えば間違い... 2022.06.05 設備
設備 立派なテスト機を作ってはいけない理由 新しく作る生産ラインに新規工程や新規工法を入れる場合、「テスト機を作ろう」という話がしばしば持ち上がります。新しいことにチャレンジするのはよいことですし、事前検討を行うのもよいことですが、注意点があります。それは、 「このテスト機で何をテストするのか?」 を明確にすることです。これがはっきりしていないとテスト機の仕様が決まらず、往々にして、何でもできる立派なテスト機をつくってしまいま... 2022.02.20 設備
設備 今どきの「からくり」の使い方 「からくり」と聞くと、モータやゼンマイの回転から紡ぎ出される複雑な動きを思い浮かべる方も多いと思います。実際そのようなからくりは見ているだけで楽しくなります。 しかし今どきの自動化設備でそのようなからくりを使うことは滅多にありません。なぜかと言えば、シーケンサ(設備用コンピュータ)を使った方が手っ取り早いからです。 シーケンサがなかった時代には、からくりを複数の動作をモータ1個で行う... 2021.12.18 設備設計ネタ