良質な情報はどうやって手に入れる?

先日、私と同じようにデンソーを退職して自営業を営んでる同期入社の元同僚と会う機会がありました。ただし彼は私と違って、ものづくりとは違う世界で活躍しています。具体的には、アパート形式のグループホームを経営しています。

元々彼は一般的なアパート経営からスタートしたのですが、ある時期からグループホーム経営に舵を切りました。もちろん大変なことはたくさんあるのですが、話を聞いてみると、着眼点がとてもいいと思いました。どういうことかというと、行政から入居者の斡旋があることです。

賃貸物件でもっとも大事なのは入居率です。そのため通常はあの手この手で入居者を募集します。ところがその地域でアパートが供給過剰気味になるとなかなか部屋が埋まりません。一方グループホームの場合、行政の福祉施策としてグループホーム入居の斡旋があり、しかも常に供給不足なので、特に募集をかけなくても部屋は埋まります。さらに月々の家賃も行政からの補助があるので、家賃滞納がありません。

ではどうやってこの方向にたどり着いたかを聞き込んでいくと、端的に言えば「人との出会い」とのことでした。これはとても良くわかります。今の世の中、ネットを手繰ればノウハウがいっぱい出てきますが、これは不特定多数に向けた情報です。つまり誰でも真似ができます。これでは差別化が図れません。情報の取っ掛かりはネットかもしれませんが、ビジネスや人生を方向を決める良質な情報は、やはりリアルな「人」からしか得られないとあらためて認識した次第です。

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