Lean Automation スクールのお手伝いしています

株式会社デンソー(以下、デンソー)が主催するLean Automation スクールのお手伝いを先月(4月)から始めています。

Lean Automationとは、デンソーが自社の生産工程において構築してきた、ムダを徹底排除した経営効率の高い生産システムを指します。この構築の考え方を社外の方に習得してもらうためのスクールが、Lean Automation スクール(以下、スクール)です。

デンソー在職中、私の仕事はまさにこのLean Automation構築活動そのものでした。早期退職後、デンソー関係者の方たちから声をかけていただき、このたびこのスクールのお手伝いをさせていただくことになりました。これは願ってもないことです。

このスクールの原型は、タイ国政府の支援の下、日本とタイ双方の産官学が一体となった実証事業”Lean Automation System Integrator 育成”(略称LASI)にあります。このカリキュラムを日本企業向けにアレンジして開校したのがこのスクールになります。デンソーの自動化のノウハウを惜しげもなく開示している、すごい内容になっています。

このスクールの主な対象者は、自動車産業に限らず幅広い分野の製造業の生産技術部門、あるいは工機部門の方たちですが、それ以外の方も受講されています。例えば設備メーカーの方とか、商社の営業の方たちです。これはコンサルの視点で考えると、とても素晴らしいことです。どういうことかというと、この方たちの顧客となる生産技術部門や工機部門の人たちの考え方が理解できるようになるからです。これが理解できればよい提案ができます。提案力は設備メーカーや商社の付加価値そのものです。

参加費が一人あたり200,000円とそれなりの金額ですが、内容を考えれば十分価値があります。生産システムの構築過程でミスをしてしまうと、もう一桁大きい金額が吹っ飛びます。それが未然に防げると考えたら安いものです。こういうスクールがデンソーで行われていることを「卒業生」のひとりとして誇らしく思っています。

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