お会いする複数のメーカー様から頻繁に聞くのが、工場従業員の深刻な人手不足です。それほど悪くないお給料を払っているメーカー様でも思うように集まりません。「だったら外国人を雇えば?」と思われるかも知れませんが、今は外国人ですら簡単に集まりません。状況は深刻です。
専用機による自動化(省人化)はその有効な解決策ですが、安易な自動化は投資効果を薄めるばかりか、最悪の場合、かえって人手がかかる事態を引き起こします。具体的には次のような事態です。
- 不良率が高い
- 段取り時間が想定より長い
- 品質チェック時間が想定より長い
- 作業者の動線が無駄に長い
- 自動機の前後に出現した中間在庫のロケの管理に人手が要る
- 自動化の対象から外れた少量品番に対応する人員が増える
このような事態が起きたとき、これを設備メーカーのせいにするお客様がときどき見受けられます。しかしそれは間違いです。残念ながらこの発生原因はほぼ100%お客様の事前検討(設備メーカーに設計製作を依頼する前の検討)不足にあります。
事前検討で押さえるべきポイントは次のとおりです。
- 対象品番
- 自動化する工程範囲
- マシンタイム
- 加工条件(治具、刃具、荷重、速度 など)
- 現状の作業分析(段取り、品質チェック、NGワークの処置 など)
- 専用機設置後の作業動線
- 専用機設置後の物流
- 専用機設置後の人員配置
実際に検討してみると、いずれもすぐに答えの出ない項目ばかりです。それでも事前に考えておかないと中途半端な自動化になってしまいます。逆にこれをきちんとやっておけば、コスパの優れた設備投資となります。
通常設備メーカーはこの事前検討に参加しませんが、弊社ハタオリベはこのステージから参加いたします。お客様だけで進める自信のない場合、ぜひお声がけください。